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13日の日曜日に成人式がありました。
いや行きたくねぇよ、と。
行きたくない理由
その1 別に会いたい人なんていない。そもそも仲良い人とは今でも連絡するし会うし
その2 中学の怖い人たちと関わりたくない
その3 別に大して中学に思い入れがない
高校を卒業する辺りから常々思っていたのですが、まぁ節目ではありますし、一応参加してきました。
前日の土曜日には高3のクラス会が成人式に合わせてありました。
中学と一転して高校はものすごく楽しかったし、会いたい人がたくさんいたので参加しました。
明日は虚無。
友達がそういったときはとても賛同。
お母さんのために出席するし、おばあちゃんに振袖みせるためだけに7時から着付けする。
と、ある女友達は言います。
正直中学の友達ってしゃーなしで付き合ってなかった??
この日一番首を縦にふりました。
思い返してみると、中学のときに友達なんてほぼいなかった。だからこそ思い入れがないんだ。
すぐに結論が出ました。
まぁぼっちだけど、自分も親のために行くしかないかなと諦めて土曜日は寝ました。
式当日、会場に着いてまず最初に会ったのが昨日会ったばかりの友達の面々。
彼らと動いて式が一通り終わり、ああ別に来なくても良かったなと思いました。
昨日のクラス会だけで十分楽しかったなと思いました。
このまま中学の知り合いに会わずに(見つからずに)帰ってしまおうと思いました。
すると、後ろから自分を呼ぶ声が。
振り返るとそこには知ってる顔ぶれのグループ。
そう、案の定中学の知り合いに見つかってしまった訳です。
前髪を遊ばせている人、耳にピアスをしている人、茶髪になった人、とても身長が伸びた人、声がさらに低くなった人、何にも変わっていない人……
以前との違いがすぐに分かって、名前が出ました。
5年程のブランクを感じさせないくらい楽しく話して笑いました。
行く気もなかった同窓会にも参加しました。
話しすぎて、笑いすぎて、喉を痛めて帰りました。
あれ?普通に友達いるんじゃん。
ここまで読んだ方はこう思ったかもしれません。
自分もそう思いました。
あれだけ行きたくなかったのに。
虚無だったのに。
親のために行ったのに。
しゃーなしの付き合いのはずだったのに。
なのに、めちゃくちゃ楽しかったんですよ、成人式。
どうしてか。
多分、忘れていたんだと思うんです。
「彼らと仲が良かったことを」忘れていたんです。
5年、たった5年会わなかっただけで。
なぜか。
高校は楽しかったとこれまでに書きました。
大学もだいぶ楽しく過ごせています。
つまり、楽しかった記憶で楽しかった記憶が上書きされてるんじゃないか、そう考えました。
特別覚えているわけではないけれど、中学は中学で楽しかったんじゃないか、と思いました。
ただ友達と話して過ごしていた何気ない日常こそが自分の中学校生活の本質だったんだ、と大げさながらも思いました。
大きなことが何もなかったからこそ、忘れていたんじゃないでしょうか。
記憶力には昔から自信がありまして。
世界史を始めとした社会等のいわゆる暗記科目はおおむね好きです。
他人が覚えていないような、どうでもいいことまで覚えています。
失敗は流しきれず、ほとんど全て抱き込みます。
でもやっぱり、仲が良かったことは5年で忘れていました。
人間の記憶って、適当で曖昧なものですねぇ…